なんかクラウドソーシングdisりがバズってた。
僕はクラウドワークスではなくLancersですが、二桁の仕事はしています。
はじめに、僕のスタンスをはっきりさせておくと、初期の実績積みには役に立ったのでその点感謝はしているのの、やはりフリーのエンジニアがそれで食べていくのはキツイと思うので、もう使うことはないだろう、というところです。
過去にそれが切っ掛けでクラウドソーシングを活用するフリーエンジニアとして取材をして頂いたこともありますし、上記の通り感謝はしているのでとても心苦しいのですが、良くないと感じている部分もあるので、この際はっきりと、感想を書き殴っていきます。
以下、元記事を読みながら思ったことです。
割に合う案件がない?
サイトの初期はどうだったかは知らないが、少なくとも自分が本格的に仕事を請け出した2013年過ぎからは、既にクラウドワークスで生計をたてることは極めて難しかったし、それどころか副業としても、プライベートの時間を割いてまで請けるに値するのか疑問に思わざる得ない単価になっていた。
そうですね。正直きついと思います。
後で出てきますが、クライアントが素人さんで、かつネット越しなのでコミュニケーションコストが非常に高く付くのも問題です。
もちろん一部には割の合う仕事もあるだろうし、クラウドワークスでがっぽり稼いだという人もいるだろう。でも卑屈な言い方をすれば、自分みたいな凡庸なエンジニアにはそれは無理だ。現実世界の相場の1/10しか貰えないということは、現実世界の10倍の速度で仕事をしないといけない訳だから。
「それはあなたの能力が足りないからで仕方ない」と思われるかも知れないが、少なくとも僕は自分を水準以上ではあると思っているし、クラウドソーシングで十分に稼げる人は、クラウドソーシングなし、たとえばどこかのCTOなり技術顧問なりでもっと稼げるでしょう。
「現場に常駐して働け」とかいうバカがいる?
いますねー。単なる安い使い捨て技術者の求人サイト扱いですね。
フルタイムを前提とした案件が多い?
これは僕は別段気になったことはないので何とも言えません。
が、ほとんどの場合、要求分析のような上流工程から全て受注側でやることになるので、工数は結構嵩む傾向があるかも知れません。
手数料が高く、しかも受注者側が負担?
しかも、「2度目以降の取引にもサイトを通せ(金払え)」なんて無茶な利用規約もまかり通ってますからねー。
僕はもちろん手数料も考慮した見積もりを出しますよ。
クライアント(発注者)のITリテラシーが低い?
一般の方なので当然です。なのでそれ自体は問題ではありません。
SIerにはプログラミングが全くできない人間というのも少なからずいる。というかSIerの正社員は基本的にマネジャー、リーダー、SE、営業といった役職に就いてチームで無垢な顧客を相手にするのだ。これはプロジェクトにおける「プログラミング以外」の作業や負担がどれだけ多いかを意味している。
そうなんですよね、みんな悪く言うSIerさんですが、個人的には面倒を引き受けてくれて、僕たち技術者の開発しやすいようにサポートしてくれているんですよ。で、その開発以外のコストが一般の方や、かけ出しの頃の僕含め「IT土方」はわかっていないんですよ。
で、そういうコストをとても反映したとは思えない報酬設定なのが問題なんです。
クライアント(発注者)の人間のクズ率が高い?
率はわかりませんが、確実にいます。クズ。
たちの悪いのは、案件だけ出しておいて「緊急だから、申し訳ないが今すぐやってくれないか。あとで直接入金する。その方が御社も手数料も掛からずよいでしょう?」とか言い出して、かけだしの技術者はせっかくの仕事を逃したくない、なるべく力になりたい、と夜なべして仕上げます。その後案件をキャンセルして音信不通とか。
こうならないためのエスクローという仕組みがあるわけなのに、立場が弱いと従っちゃうんですよ。
かくいう僕も20万ほどいかれたことがあるのですが、僕自身、規約違反をして、直接取引の打診を飲んでいるので、運営に報告するわけにもいかず、泣き寝入りですよ。はい、実体験ですよ。
あとは、そうですね、法的に大丈夫なの?みたいなのとか、一時期流行ったペニオクのシステム設置とか、クローリングしてDM送付対象リストをつくるプログラムとか、ありましたね。
ベクトルの違うのでは、完全に見積目的のカラ案件もありますね。見積だけ集めてキャンセルを繰り返す人。
まとめ
自衛しましょう。